リゾートバイトの求人サイトを見ていると、雪の降り積もったスキー場や、綺麗なビーチなど、華やかな画像がたくさん載せられていて、見ているだけでワクワクしますよね。
リゾートバイトでは、サイトに載せられている画像のように、日本各地にある有名なリゾート地で、生活費も一切かからず、旅行気分で働くことが可能です。
しかし、ネット上には「リゾートバイトは絶対にやめとけ」と言う経験者も多くいるようで、リゾートバイトは全てが楽しいわけではないということも事実だと言えます。
私自身、5年間のリゾートバイト生活の中で、一度だけブラックな職場にリゾートバイトをしたことがあるので、ネット上の多くのリゾートバイト経験者が「リゾートバイトはやめとけ」と言う理由も痛いほど分かります。
今回の記事では、5年以上リゾートバイトをしていて、実際にブラックな職場でも働いたことのある私が、リゾートバイトが「やめとけ」と言われる理由を考えながら、安全に楽しくリゾートバイトをする方法をまとめて、紹介したいと思います。
リゾートバイトが「やめとけ」と言われる5つの理由
同じ仕事内容なのに派遣会社によって時給が違う
リゾートバイトは派遣会社を通して働くことが一般的です。
リゾートバイトを専門とする派遣会社は大小合わせて10個以上あり、それぞれ、時給が高い派遣会社、スタッフのサポートが厚い派遣会社など、それぞれ特徴が異なります。
リゾートバイトでよくあるのが、「利用した派遣会社が違うだけで自分よりも経験の浅いAさんの方が時給が高い」といった時給問題です。
職場がそれぞれの派遣会社に払う人件費は同じですが、給与として派遣会社がスタッフに支払う金額が、派遣会社によって異なるため、リゾートバイトではこのような時給についての問題が度々発生しています。
お給料は仕事をするための目的であり、一番のモチベーションでもあります。自分より働いていない人の方が給料が高いなんてことがあると「リゾートバイトは理不尽な仕事だ」と、リゾートバイト自体をネガティブに捉えてしまい、結果的にリゾートバイトはやめとけという思考に繋がります。
異常なほどの忙しさと人手不足
お正月やゴールデンウィーク、お盆や冬休みは、リゾート施設が繁忙期を迎えます。
リゾートバイトでは、繁忙期に合わせて求人が募集されるため、場合によっては異常なほど忙しい職場に派遣される可能性も少なくありません。
自分は体力的に大丈夫だと思っていても、働くためには仕事を教えてもらい、それを覚えなければなりません。
派遣された職場が人手不足だった場合、他の従業員から仕事内容を教えてもらえないまま働かされることがあります。
仕事内容が曖昧なまま働き始めると、大きなミスをする要因となり、他のスタッフからも「使えないスタッフ」というレッテルを貼られてしまいます。
「ちゃんと教えてもらっていない」と後から言っても、ミスをしたのは自分ですから、責任を取らなければいけません。
このように働くための教育が十分になされていない職場は、リゾートバイトでは少なくありません。
職場環境や、寮の生活環境が求人票と違う
私が経験した2つ目の職場では、寮にスタッフ共用のキッチンルームがあると書いてありましたが、虫だらけで到底使えるような感じではなく、テレビは数十年前のブラウン管で、布団にはカビが生えており、部屋の中にはどこからか入ってきたヤモリや、クモが壁に張り付いているという最悪な生活環境でした。そして何より、スタッフが食事をする従業員食堂はゴキブリだらけで、お弁当も賞味期限切れのお惣菜のようなモノばかりで、あまり料理が得意でない私ですら自炊を始めるほどのひどさでした。
リゾートバイトでは、職場の良いところだけを紹介して、悪いところは一切触れないということがあります。これから住み込みで働くのに、求人票の内容と実際の生活環境にギャップがあれば、リゾートバイトがブラックな仕事だと感じてしまいます。
リゾートバイトの経験は活かしにくい
唯一、英語や中国語などの語学スキルは、実際に使う現場が多くとても重宝します。長野県の白馬村でリゾートバイトをした時は、お客様の半数近くが外国人だったので、日常的に英語を勉強することができて、最高に充実した生活を送ることができました。
リゾートバイトで失敗しないためには?
派遣会社の担当とコミュニケーションを取る
リゾートバイトでブラックな職場に派遣されないための方法として、派遣会社の担当の方に職場環境や職場の雰囲気について、事前に聞いておくことが挙げられます。
よほどブラックな職場であれば、すでに自分の前任者や、過去にその職場を経験したことのあるスタッフから、派遣会社の担当の方に報告が入っているため、職場に気難しい人がいたり、ブラックなことがあれば、事前に教えてもらうことが出来ます。
軽い気持ちで職場を選ばない
私自身、すぐに働きたいからと、あまりこだわらずに職場を選んでしまったことがありますが、派遣された職場はなにもない田舎で、自分と同世代の方もいなかったため、やりたいことや新しい出会いもなく、無意味な時間を過ごしてしまったことがあります。
軽い気持ちで職場を選んでしまうと、後々後悔することになりますので、必ず行きたい場所や、やりたいことを決めてからリゾートバイトをした方が良いでしょう。
スキー・スノーボードがしたいとか、温泉巡りをしたいといった目的さえあれば、もっと楽しくリゾートバイトをすることができます。
まとめ
今回はリゾートバイトが「やめとけ」と言われる理由を4つまとめてみました。リゾートバイトを5年間経験している私ですが、基本的にリゾートバイトは楽しくて、人生をプラスに変えてくれる働き方だと思っています。ただ、中には俗にいうブラックな職場もあるため、「やめとけ」と言われる理由も分からなくないのが悲しいところです。
リゾートバイト歴は5年で、これまでに4つの職場を経験しました。海沿いにある旅館や、スキー場の中にあるホテルなど、宿泊施設をメインにリゾートバイトをしています。現在は長野県のホテルで彼女とリゾートバイトをしています。